Windowsの機能だけでSSDをClone換装した(かった)

Windowsの機能だけでSSDをClone換装した(かった)

TL; DR

  • Windowsのシステムイメージバックアップを作成
  • SSDを換装
  • Windows回復 USBメモリを使って、システムイメージから回復
  • 回復後、Cドライブの拡張に苦労
  • AOMEI Partition Assistantで回復パーティションを移動
  • Windowsの「ディスクを管理」でCドライブを拡張

彼はなぜ、SSDを換装したか

200GB以上あるデータをPCに入れるかもしれない状況になり、
いよいよAmazonのSaleで購入していたLexar NM790 NVMe PCIe4 2TB SSDに換装することに。

Lexar M790

補足: 容量自体はC, D, Eドライブが1TBずつあるので不足しているわけではなかったが、
今となってはSATA SSDのEドライブをNVMeと同列に扱う気にはなれず……。
さらに、換装前のCドライブがPCIe3 (DドライブはPCIe4) だったので、
せっかくならCドライブもPCIe4にするか、という。
というか、前にSSD追加したとき、CドライブとDドライブの設定が逆になってたっぽいな。

補足: Lexar NM790はちもろぐでも褒められていた高コスパSSD: Lexar NM790レビュー:元Micronの傘下ブランドが放つ破壊的コスパSSD
SSDの性能は、連続読み込みだけでなく、Random読み込みも重要視したい

Point: 2022年からSSDが異常な安値を記録しているが、
これは中国のSSDがAppleに採用されなくなって在庫を抱えてしまったのが原因だとかなんとか。
なにはともあれ、この安い時期を逃さずに、SSDを購入しておこう。

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追記: 2024年8月, SSDの価格が最安値から1.3倍以上になっているらしい。底値をとうに過ぎたか。

SSD Clone Soft探し

Googleで「SSD Clone soft」と入れると、続けて「free」と出てくる。
大抵の人にとってSSD換装は数年あるいは十年に一度あるかないかで、そのために数千円を払うのは気が引けるようだ。
さらにいえば、数年前までSSD CloneはEaseUSがfree softを提供していたのも大きい。

Shareware代表 EaseUS

たしか、前回SSD換装したときにはEaseUSは既に無料softでcloneはできなくなっていて、
代わりにAOMEIを使ったっけか。

一般Shareware AOMEI

そのAOMEIも今では無料ソフトはなく……。
3000円くらいなら払ってしまえばいい気もするが、
同時にWindowsの純正機能だけでできないものだろうか、という考えも……。

追記: 2024-01-19
ドイツのMacrium Reflectというソフトで無料でCloneできた。
そういえば、前回はこれ使ったわ。
この記事の意義は、Macrium Reflectが有料化されたときに発揮されるということで……
https://www.gigafree.net/system/SystemBackup/macriumreflectfreeedition.html

Windowsのシステムイメージバックアップを利用したSSD換装

探せば見つかるもので、以下が先駆者による解説記事である。

怪しいツール(偏見)に頼らずにWindows標準機能だけでSSDをクローンして換装した #Windows - Qiita

この記事に従えばSSD換装は達成できるが、念のため操作の概要をここに記しておく。

  1. Windows回復 USBメモリを作成する
    • 1-2時間かかる
    • 以前に作成したものでもOK
    • Windows 10の時に作成したものでもOK
  2. 「コントロールパネル > バックアップと復元(Windows 7) > システムイメージの作成」でHDDにバックアップを作成する
    • 全体で1.2TBあったが、1時間程度で完了した。速い。
    • これは純粋にPCのバックアップなので、これを機にWindowsのバックアップを定期的にとるのもいいだろう
  3. PCを開いてSSDを交換する
    • 念のため。電源を切ってACアダプタを抜いてから、数分間放置したほうがいい
  4. Windows回復 USBメモリをPCに挿して、PCを起動する
    • Windows回復 USBメモリでBootされていれば、次に進む
    • そうでなければ、画面の表示に従って(Escを押すなどして)UEFIメニューに進み、Bootの優先順位の一番上にUSBメモリを移動した後、保存して再起動を選択する
  5. 起動後、Windowsの回復メニューをたどり、以前のシステムイメージから回復する
    • USBメモリなど、システムイメージに含まれない媒体を復元先から除外しておく
    • 2時間程度で復元が完了した

ところがどっこい、これで話は終わらない……!!

Cドライブ拡張に苦労した

Windows Start Menuを右クリックして「ディスクを管理」から、Storageに関する様々な操作を行うことができる。
システムイメージから回復した時点では、Cドライブは1TBのままで、新しいSSDでは1TBが未割り当ての状態だ。
そこで、「ディスクを管理」からCドライブを右クリックして「ボリュームを拡張」すればいい、はずなのだが……。

「ボリュームを拡張」は、右隣に空いてる領域があるときにしか実行できない

一般的なWindowsの構成では、Cドライブが入っているディスクにおいて、Cドライブの直後に回復パーティションが存在している。
Windowsの初期化など回復に関する情報が入っており、必要なパーティションではあるが、場所が悪い。

ディスクの管理

じゃあ、回復パーティションをCドライブの左か未割り当ての右に移動すればいいじゃないかとなるが、
「ディスクを管理」にはその機能がない。ナンデヤ

結局free softに頼った

SSD Cloneのfree softは需要ゆえにすべて有料に移行してしまったが、パーティション移動程度ならまだ配布されている。
というわけで、AOMEI Partition Assistantで回復パーティションを未割り当て領域の右側に移動した。
(どうやら未割り当てでない領域を超える移動はできないらしい)

Windows10で回復パーティションを移動する方法|データ損失なし! - AOMEI

その際、高速化機能を有効にするため、以下の項目にチェックを入れておく。

  • SSDの性能を最適化するために、パーティションを整列します
  • 新しいモードで迅速かつ安全にパーティションをリサイズ/移動できます

AOMEI Partition Assistant

このチェックの有無で、移動にかかる時間が「32秒 => 7時間」の違いがあるので、ゆめゆめ気を付けよう。
(多分、チェックを入れなかったら、Sector by Sectorでコピーするんだろうな)

その後、「ディスクを管理」でCドライブを右クリックして、ボリュームを拡張を選択し、
あとは適当に進めれば、無事Cドライブの拡張が完了する。

換装後のStorage

補足: 最後までWindows純正機能に固執する場合、コマンドプロンプトから利用できるdiskpartで、
回復パーティションを一度外部媒体を経由して元のディスクに戻すのが単純なようだ。
他にもCドライブや新しく作成したパーティション内にコピーする手法もあるらしい。
【Windows】回復パーティションを移動する方法 - picomikan

まとめ

Windowsのシステムイメージバックアップを作成し、それを使ってSSD換装を行った。
その後、Cドライブの拡張に苦労したが、AOMEI Partition Assistantを使って回復パーティションを移動し、
Windowsの「ディスクを管理」でCドライブを拡張することで、無事SSD換装を完了した。

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